猫菜ミント通信

ゆったりリラックス:伸び伸びまんまるハート

ゴッドファーザー

おはよう。はじめまして。


昨夜の中秋の名月は本曇りになってしまい確認できませんでした。まんまるお月さまを拝見したかったのに残念です。


そちらはどうでしょうか!?。


どうしてなのか自分でもわかりませんが、ゴッドファーザーパート3のファイナルシーンをたまに見てみたくなる。マイケルの愛娘の結婚式だとおもうのですが、もっとも祝うべき場がもっとも呪われる場に変質。予兆ともいうべき聾唖者による警告ボイスのあとに石段で銃に打たれてしまう。胸に凶弾をうけた娘。絶叫の悲しみ。そしてこれまで家族や恋人とのダンスシーンの数々を追憶した美しいカット。ついに古井戸のところでマイケルは老齢のために倒れこむ。


オペラだとおもいます。荘厳なオペラ。



走馬灯のごとく楽しかった人生がかけめぐり、有終をむかえました。ほんとうは稼業を継ぐつもりはなかったのだけれど、つがざるえない状況においこまれた。まっとうな人生を歩みたかった。根は優しかったから。しかし、神の仕打ちは残酷でした。愛するものを奪います。これまでやってきたことに責任をとらせたわけです。


ニーノ・ロータの哀愁のこもったサントラがとても切ない。


見るたびに涙がこみあげてきて、土砂降り状態。たぶん、うっくつした感情を解放したいのかもしれません。一人暮らしだとどうしても感情が内にこもりがちなので・・・。


リドリー・スコット監督のブラック・ホークダウン


名前だけでは知っていて震災津波のあとしばらくして、仙台空港となりの壊れた防波堤でぼんやり遠くをながめていたんですが、そのときに二人の外国人が近づいてきて、まったくできない英語を見ぶり手振りまじえて会話。


ふたりは空母ドナルド・レーガンだかの乗組員で友達作戦のために仙台湾に展開してるらしくて、ブラックホークというヘリコプター部隊に所属してると語ってました。で、わたしはなにをしゃべっていいか悩んで、リドリースコットのブラックホークダウンはグレートとかいいかんげんなことなどを話して、最後にハイタッチしてわかれた思い出があります。


地獄の黙示録


ロバート・デュバルの中佐だかが、戦闘機でジャングルにナパーム弾を放って部隊にかえったとき。葉巻をくねらせながらナパームの匂いは最高だぜ。とか、あるいは、慰問団がヘリで登場するシーン。テンガロンハットにホットパンツの女性が腰をゆらせながら地上に降り立ったさいのなんともいえない高揚感。現場の兵隊は興奮しすぎたせいで、危険を察知して慰問せずに引き上げたり・・・。


交戦的な男はどうしようもない。はやく地獄に堕ちてもらいたいと監督だって願っていたはず。極端なマゾでもありサドでもある軍隊に属する連中。ちょっとでも考える力があれば、大義名分なんて嘘っぱしの虚構だって理解できるとおもうのだが、そうはいかないのが世の中。しっかりマインドコントロールされてるものね。祖国のためとかさ。困ったもんだよ。オトコってものは。


コッポラってひとはとんでもない映画を制作しますよねえ。


娘さんのソフィア・コッポラの「ロスト・イン・トランスレーション」という日本を舞台にしたスカーレット・ヨハンソンの作品は地味ですけれども、西洋人からすると日本のエキゾチズムってやっぱりああなるのね。って感じではありましたが、アンニュイというか気だるさが旅行者というかストレンジャー目線でよかった。


さわやかでシンプルなサウンドトラック。古都京都の映像にぴったりマッチして、これから紅葉鑑賞にでかけたい気分。嵯峨野とか大原とか。そうそう。東福寺のモミジと市松模様のお庭なんて最高の組み合わせ。


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